全ての居酒屋はトイレの中に大きな鏡を置くな

ない文章力を振り絞って恋と退屈について書きます

パイオニア

最近出会った女の話。職業を聞いたらパイオニアと答えた。ああビジネス勧誘か...。そう思ったのだが話を聞いた。そんな気軽にパイオニアを名乗る貴様が許せなかったのだ。パイオニアって何?と聞いたら流行りを作る仕事だと言われた。全然よくわからないがどうやらスタバとかマックも最初海外から日本に来たでしょ?そういう感じ!と言われた。全然意味わからない。難しそうだねと言ったら簡単だよ!と言われた。簡単に流行りを作るな。簡単にパイオニアを名乗るな。パイオニアは開拓者だふざけるな。予定調和の流行りを世間に広めることの何がパイオニアなんだ。俺は何者にもなれなかったし、何のパイオニアにもなれなかった。人の作ったレールを走り、予定調和の人生を送っているからこそわかる。パイオニアはそんな簡単なものじゃない。面白いので話を聞いていたら電話が来たので出てみた。こんにちはー!こんばんはー!おやすみー!と言われた。よく分からないのではい。と答えたらダメじゃん寝ちゃうじゃん!と言われた。俺はそんなくだらない冗談を言うやつの流行りには乗らない。といいつつも知らず知らずのうちに俺もその流行りに巻き込まれるのだろうか。気がついたら日常に溶け込んでいるのだろうか。もしそれに俺が気がつくことがあるならばその時から俺は日本茶しか啜らない。